仕事

日本のモノづくりに思うこと。荒廃し行く製造現場の現状


どうも、まるぞうです。

大企業の子会社に勤めて9年の今、僕自身が思うことを今日は、書いていきたいと思います。

日本のモノづくりに思うこと

今の仕事が、いつまで続くかもわかりませんし、自分に正直に生きることを考えてときに、今の仕事というのは、大手企業の子会社での勤務です。

子会社というのは、基幹職に親会社の人間が着きます。我が社では、係長以上ですが。昨年までの基幹職が自身の出世しか考えていないので、現場で頑張っている社員を評価しようとしない状況が生まれていました。

連休時の出勤は、当たり前です。製品納期を遅延すること無く働き続けた現状を評価されることはなく、ましてやどんな評価をされているかも僕たちは知りません。

他の部署の課長連中もその状況を知っていても、見て見ぬふりです。会社組織というのは、理不尽なものかもしれません。

一部の人間だけが甘い汁を吸って、子会社の人間は、ないがしろにされるという現状に我慢がなりません。

先日、新たに2018年に新卒で入社してきた大学院卒の社員が退社しました。その理由を聞くことができましたが、やはり、基幹職がその社員をないがしろにした結果でした。

僕自身、その社員に対して、あまり接することができなかった、話を聞くことができなかったことに悔いていますが、まだまだこれからなので、新天地で頑張る方がいいのではないかと思って、退社のその日に少し話をさせていただきました。

この年の社員が、次々に退職を考えています。それは、自分の希望する仕事に就こうと動き出しています。ということは、今の仕事には、魅力がないのだということです。

何かいい魅力があるのであれば、転職なんてしません。僕の体験する今の職場では、人に金をかけないこと、設備に金をかけないことで厳しい局面を迎えています。

派遣社員の3交替での勤務に関しても、いろいろと問題が出ているそうです。ある派遣会社では、ストが起こっているそうです。

問題しかない、現状です。日本の企業は、パラダイムシフトを迎えていると本で読みましたが、こんなにも肌身で感じるとは、僕自身、正直思いもしませんでした。

にわかに囁かれる日本の現状

今や日本は、後進国だということをよく耳にします。労働者としての日本のレベルは、世界でもトップクラスです。

物づくり大国日本といわれていることも知っておられる人は、多いと思います。日本人は、賢くて、器用である人種だと世界も認めています。

それなのに日本が後進国だといわれるのには、先進国の中でも日本人の所得は、最低水準です。他国との消費税の税率を見ても低いのは、そのためです。

国民から税金を集めたくても国民自身の収入が少なければ、国民の消費は、少なくなる一方です。

物づくり大国日本といわれていますが、時代遅れの思考が今も現場には、蔓延しています。その思考とは、

『安くていいものを作る』

です。これでは、多くのものを買ってもらっても儲けは、少なくなります。客からの信用を得るために、過敏に品質を向上しますが、それに伴った対価は、低いままです。

安くていいものを作ることを追求をするために、原材料を安く購入するために叩き過ぎて、販売を断られる企業があることも知っておいてください。

僕は、これを聞いて、長年の付き合いだの関係性を強調する日本の考え方からすれば、少しの利益を削って販売するのかもしれませんが、損をしてまで、販売しませんと言い切った企業があると聞いて、その通りだなって感じました。

日本もこれからは考え方を改めなくてはいけません。これからの考えとしては、

『高くていいものを作る』

にシフトすべきではないのでしょうか?

会社として利益をプールしているのではなく、従業員に還元を知るべきだと思います。いいものを高く売って、多く得た利益を従業員に還元すれば、従業員の満足度も上がり、従業員自身が進んで、会社に貢献するようになると思います。

間違った無駄を排除する企業

企業によっては、いろんな部分の無駄を排除するべく、取り組みを打ち出します。

僕は、会社主催のキャリアプランに二日間、参加します。今までのキャリアプランなら初日の研修終了後に、参加自由ですが、懇親会を開催していました。

それが、今年度からは、費用削減ということで懇親会は無くなりました。まぁ、僕はもとより参加する意思はありませんでしたが。

別に開催されないことに不満を持っているのではありません。昨年、ネット上でも少し話題になったのですが、会社の金で、忘年会などを開催するなら、忘年会を中止して、その金を従業員のボーナスに反映すべきだというのです。

僕は、理に叶った発言だと思います。僕の会社では、基幹職が会社の金を使って飲みにいくことも職権の濫用ではないかと思います。

僕の会社は、体質が古いために飲み会の参加を強要されます。断りまくった僕は、強要されないようになりましたが、いまだに強要される従業員がいます。

こんな無駄な時間を過ごすのであれば、自身の時間として使った方が、何十倍も有意義な時間となります。

昨年まで、我が職場の基幹職は、中途採用の従業員は、全員辞めればいいと言っていたそうです。

現在の会社を支えている従業員の多くは、中途採用です。割合にして、新入社員で入社した人間が3割いるかどうかでしょうね。

多くの新入社員は、入社後5年で辞めていきます。新入社員を育てられない会社と化しています。

こんな間違ったマインドを持つ基幹職を会社は、排除すべきではないでしょうか?

楽しんで働ける会社というのは、ないものなのでしょうか?仕事に苦楽があることは、理解してます。

苦しい時に自身の成長だとわかって取り組めるのとそうでないのでは、全然違います。

そんな会社は、ないのでしょうか?

僕が思うに近江商人の提唱する、『三方よし』の考え方をもとに仕事をすれば、幸せな働き方が出来るのでは、ないでしょうか?

『三方よし』とは、自分も相手にも、そして世の中も豊かになるような働き方がいいのではないかと思います。

ここでの豊かというのは、お金のことではなく、心の豊かさなのですが、心が豊かになるには、最低限の生活が出来ないとそれも厳しいのかもしれません。

最低限の生活といっても人それぞれですが、贅沢をするということは、なしでお願いします。

今日も最後までお付き合いくださりありがとうございました。


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